まずは3つの言葉を整理しよう
投資の話を読んでいると「株」「投資信託」「ETF」という言葉がよく出てきます。 最初は全部同じに見えるかもしれませんが、仕組みがそれぞれ違います。 ここではできるだけシンプルに説明します。
株(個別株)とは
株は、ある1つの会社に直接お金を出すイメージです。 たとえばトヨタの株を買えば、あなたはトヨタの株主になります。
株価はその会社の業績やニュースで毎日変わります。 当たれば大きく増えますが、1社に集中する分リスクも大きいのが特徴です。
投資信託とは
投資信託は、たくさんの株や債券をまとめてパック売りにしたものです。 プロ(運用会社)が中身を選んで運用してくれるので、自分で1社ずつ選ぶ必要がありません。
たとえば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、 世界中の何千もの会社の株をまとめて持てる投資信託です。 1つ買うだけで分散投資ができるので、初心者に人気があります。
売買は1日1回、その日の終わりに決まる価格(基準価額)で行います。 100円から買える証券会社も多く、積立にも向いています。
ETFとは
ETFは「上場投資信託」の略で、中身は投資信託とほぼ同じです。 違いは、株と同じように市場でリアルタイムに売買できること。 値段を見ながら「今買いたい」「今売りたい」ができます。
3つの違いをまとめると
| 株(個別株) | 投資信託 | ETF | |
|---|---|---|---|
| 中身 | 1つの会社 | たくさんの銘柄のパック | たくさんの銘柄のパック |
| 売買タイミング | リアルタイム | 1日1回 | リアルタイム |
| 最低金額の目安 | 数万円〜 | 100円〜 | 数千円〜 |
| 積立のしやすさ | 証券会社による | とても簡単 | 証券会社による |
運用コスト(信託報酬)について
投資信託とETFには「信託報酬」という手数料がかかります。 これはプロに運用してもらう代わりに、毎日少しずつ差し引かれるコストです。
たとえば信託報酬が年0.1%なら、100万円を持っていると年間約1,000円が手数料として引かれる計算です。 自分で何か支払う手続きをする必要はなく、投資信託の価格に自動で反映されます。
一般的にETFのほうが信託報酬は安い傾向がありますが、 最近はeMAXIS Slimなど超低コストの投資信託が増えたので、差はかなり小さくなっています。 個別株には信託報酬はかかりません。
初心者はどれから始める?
迷ったら投資信託からで大丈夫です。 100円から始められて、積立設定をすれば自動で買ってくれるので手間がかかりません。 分散も最初から効いているので、いきなり大きく損する心配も比較的少ないです。
慣れてきたら、ETFや個別株にも興味が出てくるかもしれません。 大事なのは最初から完璧を目指さないこと。まずは少額で始めて、仕組みに慣れるのが一番です。
次の記事では、これらの商品を非課税で買える制度「新NISA」について解説しています。